「借金」というとあまり良いイメージはありませんよね。それだけお金がないということを露呈していることになりますし、長い返済期間があればため息も出てしまいます。
そんな借金ですが、実際に借り入れをする人というのはどんな人なのでしょうか?また借金をしないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?「できれば借金なんてしたくないけれど、お金に余裕がない」と悩んでいる人のために、借金について解説していきます。
目次
どうしてお金を借りてしまうの?
実際に借金をしているという人がどれくらいいるのかということですが、これは信用情報機関に名前が載っている人数を参考にすると、日本では約6人に1人が借金をしているというデータがあります。
あくまでこれは金融機関や業者に対して借金をしている人の数なので、家族や友人といった身内から借金をしている人もいると考えると、もっと多くの人が借金をしているということになります。このデータを多いと考えるか少ないと考えるかは人それぞれですが、そもそもなぜお金を借りるということになってしまうのでしょうか?
まずは手持ちのお金でまかなえないような事態に見舞われるという理由です。長い人生の中には、予想もしていなかった出費に見舞われることが多々あります。突然病気になって働けなくなったり、手術費用が必要になったり、あるいは車が壊れて修理をしないといけなくなったなどです。
いざというときのために貯金をしっかりしているという人であれば、こういった事態が起こっても、貯金を使って対処をすることも可能でしょう。しかし中にはお金を用意することができないという人もたくさんいます。そういった突然の出費をまかなうために借金という手段があります。
この他にも、貯金ができない性格の人や、収入よりも生活水準の方が上回ってしまったからなどを理由に借金をする人がいます。
次に気軽に借り入れができるようになったということです。本来借金をするとなると、様々な書類を書かなければなりませんし、審査もあって時間がかかります。しかし現代では即日に融資を受けられる業者もありますし、手続きもパソコンやスマホで完結できるものまであります。その手軽さでお金を借りることへの抵抗が薄れ、簡単に借金をしてしまうということも考えられます。
やっても良い借り入れとやるべきではない借り入れ
借金の中には、やっても良いものとやるべきではないものの2つがあります。
まずやっても良い借金というのは、住宅や車などの高額なものを購入する際の借金です。もちろん中にはコツコツと貯金をし、ローンを組むことなく一括で支払いをするという人もいますが、これはよく考えて行わないと危険です。
まず住宅も車も、数百万円~数千万円という大金が必要となりますよね。それを一括で払ってしまうと、残りの貯金残高はどれだけ残りますか?ほぼ全部使い切るとなると、万が一の時に使うお金がなくなりますし、維持費や税金として必要なお金が用意できず、家計は火の車と化してしまう可能性があります。
こういったことも考えた上でしっかり貯金をしているのであれば問題ないのですが、それができる人ばかりではありません。生活のためにも住む家や車は必要です。ならばこれらを購入したことで苦しい生活に追いやられないように、ローンを組んで安定した生活を手に入れるということも大切なのです。
次にやるべきではないのはギャンブルや私利私欲のための借金です。人によってはパチンコなどのギャンブルにはまってしまい、それ故に借金をしてしまう人がいますよね。これは借金癖がついてしまいがちですし、一獲千金を夢見てしまった故に借金が膨らんでいく可能性が高いので、やるべきではありません。
お金を借りなければギャンブルができないのであれば、ギャンブルそのものをやめるようにしましょう。そして私利私欲のための借金ですが、これは手持ちのお金を計画的に使わず、欲しい物を欲求のままに買ってしまうことで借金をすることです。若い頃は借金をしてでも遊べという人がいますが、大人になってから、あるいは家庭を持つようになってからもこの精神のまま生活をするのは考え物です。
欲しい物を買うのが悪いわけではないのですが、使ってもいい金額内でおさめるというお金の管理をしっかりするようにしましょう。
借金をしなくても済む方法
住宅購入などの大きな買い物とは関係なく、お金がピンチで借金を考えているという人は、少し思いとどまって考えてみましょう。なぜなら借金は利子が発生するからです。
金融機関や業者から借金をすると、お金を借りるのと同時に利子が発生します。これはどこに借りるかによって数値が異なりますが、結果的には借りたお金以上の支払いをしなければならないということになります。
この金利は金融機関や業者にとっては利益となるので嬉しいものですが、借りている側としては余分に払わなければならないのでもったいないですよね。そこでお金がピンチだと思ったら、すぐに借金に手を出すのではなくまずは借りなくても済む方法を考えてみましょう。
まずお金がないと困るのが生活費ですよね。衣食住だけではなく、様々な支払いが毎月のようにあるので、それらが払えないとなると延滞となってしまいます。その危険性があるときにはまず無駄なものを削り、必ず支払わなければならないものを優先させるようにします。一度家計簿を見直し、優先順位を立ててみてください。そうすればどこまでが支払い可能で、どれだけ不足しているのかというのが明確になります。
次に不足分を補うということですが、これは普段の収入からプラスアルファで稼ぐ努力が必要です。現代ではスマホやパソコンを使ってできる副業がたくさんあります。隙間時間を使って収入を増やし、自力でピンチを乗り切るようにしましょう。
最終的にどうしようもないとなった場合には、家族にお願いしてみましょう。きちんと返済プランを立てた上で相談をしてみれば、金利はなしでお金を貸してくれる可能性があります。
借金中に困ったらどうしたらいいの?
借金してる人は毎月返済に追われるようになります。しかしそんな中で突然トラブルに巻き込まれ、返済ができなくなってしまったという場合もあります。そんなときにはどうすれば良いのでしょうか?
まず行うべきは借入先に相談をするということです。1ヶ月でも延滞してしまえば催促状が届き、残金の一括返済を求められてしまう場合があります。それを避けるためにも一度借入先に現在返済が難しいという旨を伝えましょう。金融機関や業者は、数多くの債務者を相手にしてきているので、こういった緊急事態でも返済が続けられるようなアドバイスをしてくれます。数ヶ月の延滞を認めてくれたり、金利を下げてくれるなどの可能性があるので、一度相談してみましょう。
それでも困ったという場合には、債務整理をするというのも手段の1つです。債務整理といっても様々な種類があります。金利を免除できるもの、また一切の返済を免除するものなどですが、これらには条件がありますし、裁判を起こして認められなければなりません。時間も労力もかかるので少々大変ではありますが、法律のプロに依頼をすれば、安心して借金中のトラブルを乗り切ることが可能でしょう。
まとめ
借金をする理由は人それぞれ違いますし、中にはやった方が良い借金もあるので、決して悪いものだと決めつけることはできません。しかし大前提としてあるのは「完済することを前提としている」ということです。お金を借りて安心するのではなく、今後に無理なく返済をしていけるように、しっかりとプランを立てることが必要不可欠です。