債務整理した時に家族に影響があるのか?

債務整理した時に家族に影響があるのか?

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2018.11.14

 
 
 
 

 
 
 
 

借金の返済に困った時に対応するための方法として、任意整理・特定調停・個人再生・自己破産という手段があります。
返済が立ち行かなくなった場合、何とかしてその負担を軽くしたいと考えますが、家族への影響を心配するとなかなか対応に踏み出せないこともあるかもしれません。
そこで任意整理などを行った場合の、家族への影響について詳しく紹介します。

 
 

任意整理・特定調停・個人再生・自己破産とは

 
 

借金の返済に困った時に、借金の額を減らしたり返済を待ってもらって負担を軽減するための方法を債務整理といいます。
債務整理には、任意整理・特定調停・個人再生・自己破産という4つの方法があります。
任意整理とは、裁判所を通さずに借金をした人と借入先が話し合いで債務整理をすることです。また、借金をした人と借入先の関係が近い・連帯保証人がいる・自己破産をしたくない時にも行う方法です。
 
 

具体的には、利息を免除してもらったり分割払いの回数を調整してもらったりします。
ただし、任意整理で借金が減らせるのは利息制限法よりも高い利息の場合なので、住宅ローンやショッピングやマイカーローンなどの利息制限法内の利率の場合は減らすことができません。
特定調停とは、借金があって破産する可能性のある場合に、裁判所を介して話し合いを行うことで負担を軽くするための方法です。返済計画を立てて計画的に返済する必要があります。
 
 

注意点としては、話し合いがうまくいかなければ成立しませんし、特定調停後3年もしくは5年をめどに計画的に返済できなければ差し押さえられてしまう可能性もあります。
個人再生はまず、裁判所に申し立てて借金を5分の1くらいに減らしてもらい、減額された分をきちんと返済するための再生計画を立てます。その計画が承認されて3年から5年をめどに返済できれば、本来は返済するはずだった残りの借金を免除してもらえます。
裁判所に提出する資料を用意する手間はありますが、任意整理よりも多くの借金を減額できます。また、自己破産のように家や車などの財産を手放す必要はありません。
 
 

ただし、今後も安定した収入があり、借金が5000万円以内でないとこの方法はとれません。
自己破産とは裁判所を介して破産と免責の手続きを行い、借金を免除してもらうための方法です。
破産手続きとは、家や車や預貯金などを含めた財産を現金化して借入先に配分することです。免責とは、破産手続きで残った借金を免除してもらうための手続きのことです。
すなわち、自分の収入や財産では借金を返すことができなくなったので、可能な限り財産を現金化して借入先に返し、それでも払えなかった借金の返済を免除してもらうということです。

 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 

 

家族への影響は?

 
 

任意整理や特定調停の場合、家族への影響は最も少ないです。
任意整理や特定調停をした本人は、信用情報にその記録が残ります。借金の完済に3年かかったとすると完済後5年間は記録が残るので、少なくとも8年は新しいクレジットカードを作ったり新規の借り入れができません。
ただし、この信用情報は個人単位のものなので家族の信用情報への影響はありません。よって、家族がクレジットカードを作れなくなったり新規のローンを組めなくなるということはほとんどありません。

 
 

しかし、借金をした本人と同居している場合は、金融機関が信用情報をチェックするときに家族と本人の情報が両方でてきます。そこで、本人と家族の住所・苗字などが一致していることから生計を同じくしている判断されると、審査が厳しくなるかもしれません。
個人再生の場合も、信用情報に関しては任意整理などと同じです。
ただし、官報という国が発行している機関紙に氏名や住所、個人再生をしたことなどが記載されます。この官報は、一般の人が見ることはほとんど無いので周囲の人に知られる可能性はとても低いです。
 
 

しかし、認可を得ていない貸金業者が官報をチェックして不正な融資を申し出ることがあるので注意しましょう。
自己破産の場合は、家や車などを含めた財産を現金化して返済に回さなければいけないので、家族への影響は大きいです。それ以外にも、返戻金のある保険、毛皮や貴金属などの高価なものも現金化しなくてはいけません。
ちなみに、車の査定額が20万円以下であれば現金化する必要はありませんが、ディーラーのマイカーローンを返済している場合は車を手放さなければなりません。銀行のマイカーローンを返済中の場合は、車を手放す必要はありません。
 
 

査定額が20万円以上の車を所有していてどうしても車が必要な場合は、査定額が20万円以内の車と買い替えるといった方法があります。
また、財産を手放したくないからといって所有する財産を家族名義に変えたとしても、財産隠しとみなされて罰せられる場合があります。
家を残したい時に親族間で売買したりハウス・リースバックをする場合がありますが、借入先に反対されたり住宅ローンを組み直せない可能性があります。
家族への影響については、家族が保証人になっている場合は事情が変わってきます。
任意整理や特定調停をした場合は保証人が代わりに返済する必要がでてくるので、それを避けるためには借金をした本人だけではなく保証人である家族も一緒に手続きをしなくてはいけません。
 
 

ただし個人再生や自己破産は、本人がこれらの手続きを行うと代わりに保証人である家族が負担しなくてはいけません。個人再生の場合は減額してもらった分の借金の返済、自己破産は残債を全て払わなくてはいけません。
さらに、これらの借金は分割で返すことはできないので一括返済が求められます。よって保証人となっている家族が返済できなければ、家族も個人再生や自己破産をする必要がでてきます。
また夫や妻が保証人となっている場合、離婚をしても保証人である事実は変わらないので返済の義務も変わりません。

 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

メリットとデメリットを考えたうえで債務整理をしよう!

 
 

債務整理の4つの方法を紹介しましたが、それぞれにメリットやデメリットがあります。
また、借金の額や状況によっては対応できない方法もありますので、メリットやデメリットをよく考えたうえで行う必要があります。
ただし、デメリットを考えるばかりに債務整理を行わないでいると、借金返済ができずに家族への影響が大きくなってしまう可能性があるので注意しましょう。

 
 

 
 

 
 

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