借金の抵当権とはどんなもの?債務整理との関係は?

借金の抵当権とはどんなもの?債務整理との関係は?

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2018.09.17

借金と抵当権

抵当権とは

借金をする際に使われる「抵当権」という言葉。抵当権とは、担保物権の権利の一つで、もしお金を返せない場合にお金に変わって、不動産を他の債権者に先立って弁済に充てることができる権利です。つまり、簡単に言えばお金の代わりに家や土地で借金を返済することを指しているのです。

ですので、価値のある不動産を所有していれば、債権者にとってはもしもの場合のリスク回避ができますので、所得が低くても高額なお金を借りられることもあります。

不動産担保ローンとは違う?

抵当権と同じようなものに「不動産担保ローン」というものがあります。これは、自動車などの高額な製品を購入する際にローンを組む場合、その担保として不動産を指定するものです。ですので、お金を返せない場合に不動産を使用するという約束をする点では、抵当権も不動産担保ローンも同じような意味となります。

また、不動産を担保にしているため、貸主側のリスクが減りますので、通常のローンよりも高額で低金利なローンを設定することも可能となります。しかし、その結果ローンの返済期間が長くなるなどのデメリットもありますので、一概に優れた設定のローンとはいえません。

抵当権を設定してもすぐには占有されない

抵当権は借金の担保に設定されますが、抵当権には債務者または第三者の不動産の占有は移転しないことが明記されています。つまり、抵当権を設定してもすぐに不動産を明け渡す必要はないのです。

不動産が借金の支払いに利用されるのは、あくまでも返金ができなくなった場合のみですので、抵当権を設定したら自宅を明け渡さないといけないと間違えないように気をつけましょう。

抵当権の実行による債務整理

任意売却

抵当権が実行された場合、まず行う債務整理方法が有利な条件で抵当権を消滅するように金融機関と交渉するのが任意売却という方法です。この方法だと不動産の市場価値に縛られることがありませんので、交渉次第では担保となる不動産のみで借金をすべて完済できる場合もあります。

ただ、所得や事業など不動産以外の資産となるものがきちんと確保できなければ、考えどおりの任意売却はできませんので、必ずしも任意売却が成功するとは限りません。

競売

抵当権が実行された場合のイメージが強い債務整理が競売です。任意売却の交渉がまとまらなかった場合などには、債権者が裁判所に申し立て、不動産をオークション形式などで売りに出し、その売却金を返済に充てるのです。

しかし、競売は現金化されるまで時間がかかり、その他の経費がかかることから任意売却よりも売買金額は下がってしまうため、債権者が率先して行うことは少なくなっています。

抵当権を設定した場合の過払い請求

抵当権行使後の過払い請求

違法な金利などで生じる借金の過払い。現在はこの過払い分を請求することも増え、完済した借金でも過払い分が手元に戻ることも少なくありません。では、もし抵当権を行使し不動産を返済に使用された後に過払いが判明した場合でも、過払い分に関しては請求できるのでしょうか?

基本的に返済に使用されたものがお金でも不動産でも過払い請求を行い、その差額を受取ることができます。そのため、完済額に疑問が生じたら、不動産で完済したからと間違えて諦めずに、過払い請求をきちんと行いましょう。

抵当権を設定していても過払い請求ができる?

通常の借金部分に関しては完済しているのに、違法金利などで上乗せされた部分に関して抵当権を実行させることで借金の過払いが発生する場合があります。実は、借金の過払い請求は完済後だけでなく、返済中でも行うことができます。

ですので、返済中に違和感を抱いた場合は過払い請求を行い適切な金額を返済していれば借金を完済したものとなり、抵当権の実行を防げられるのです。

また、すでに借金を完済している場合には抵当権が実行されることはありません。そのため、もし抵当権を設定し完済した借金に対して過払い請求を行っても何ら問題はありません。ただ、借金を完済してもどうしても抵当権に設定したことに嫌な気持ちを抱くこともあります。この場合には、過払い請求後などに抵当権の抹消登記手続きを行うことがオススメです。

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