【病的賭博】ギャンブル依存症の克服は大変な理由と対策について

借金が増えてしまって苦労する原因としてギャンブルをやめられないというケースは多々あります。お金がないからやめたいと思っていたとしてもつい続けてしまって状況が悪化することもよくありますが、どうしてギャンブルをやめることが難しいのでしょうか。その理由を理解して借金への対策を講じられるようになりましょう。

目次

ギャンブルをやめられない心理

どうしてもギャンブルをやめられないという人の心理を理解することは借金に悩まされないようにするために重要です。ギャンブルが原因で借金に追われるようになってしまうのは、負け続けてしまって生活費までギャンブルに費やしてしまうのが主な原因です。そして、生活費として使用するためにカードローンやキャッシングなどでお金を工面した結果、そのお金もギャンブルに使ってしまってまたお金を借りなければならなくなるという状況に陥っているのが典型例として知られています。負け続けているにもかかわらず、なおギャンブルにお金をつぎ込もうという気持ちになる心理は大まかに二つのパターンがあります。 
 
一つ目はギャンブルは確率論だから、失敗したら成功できる可能性が高いと安直に考えているパターンです。確かに宝くじのように完全にランダムになっていて数学的な確率論によって当たるか外れるかが決まるものもあります。しかし、外れたからといって次回に当たる可能性が高まるというわけではありません。印象として負けていてもいつかは当たると思い込んでしまっているのが問題を引き起こしています。特に次には勝てるはずだという気持ちを持ってしまうことで、次回の分だけはお金をつぎ込もうと考え、それで失敗してもまた次のときにお金を使ってしまうという状況が生まれているのがこのパターンです。借金を既に抱えていると気には当たりさえすれば全額返済できるという気持ちがギャンブルをしたいという気持ちを募らせてしまっていることもあります。 
 
二つ目はギャンブルにも知識や経験が役に立つから、失敗を積み重ねているとだんだんと成功率が上がると考えているパターンです。この場合にも確かに競馬のように馬や騎手の情報を丹念に調査して分析するといった方法で勝率を上げられるギャンブルもあります。しかし、その情報が十分にあって経験を積んでいれば当たりの馬券を買えるわけではありません。当日のコンディションやアクシデントの発生などの影響もあるため、いくら知識を付けても確実に当選できるというわけではないでしょう。また、同じレースが何度もあるわけではないので、失敗する経験を積んだからといって次に生かせるわけでもありません。しかし、思い込みでだんだんと成功率が上がっていくと考えてしまって、少しくらい借金をしていてもギャンブルをしようという気持ちを抱くようになってしまっています。
この他にも負けたからといってやめられないと思いたくなる要素はギャンブルの種類によって様々です。うまく人の心理を利用してお金を賭けてくれるように作り上げられているからこそ、やめられないという気持ちが強くなってしまいやすいのがギャンブルの特徴です。

成功しても続けたくなるギャンブル

ギャンブルで成功して大金を手に入れられればやめることができるのかというとそうとは限りません。確かにやめられない人の確率論で考えれば成功したら、次は失敗するはずだからもうやめておいた方が良いと考えることもできるでしょう。しかし、成功するとまた別の心理が働いてしまってやめられなくなりがちです。今回、成功することができたのは自分がずっと負け続けてきてとうとう実力がついたからだという解釈をするというのがよくあるパターンです。自分にとって都合の良いように確率論と運を解釈してしまうことでせっかく稼ぐことができたお金も費やしてしまって無銭になってしまうこともあります。成功できたことへの執着心が強いと、さらにお金を借りて使ってしまうこともあり、状況は悪化の一途を辿ってしまいがちです。 
 
また、今日は運が良いからもっとやればさらに儲けられるはずだという心理が生まれることもあります。負け続けてきて成功したときだけでなく、ビギナーズラックにも多いパターンです。しかし、ビギナーズラックのときにはしばしばあえてその状況が生み出されていることもあるのが問題になります。カジノのポーカーやルーレットなどではディーラーやマスターがあえてビギナーが成功するように仕組んでいることもあるからです。最初のうちにやや大きめの当たりを出して気分が良くなり、大きな賭けをしたところで失敗させるという形を作ることで利益を上げている場合があります。今日はビギナーズラックでかなり稼げるはずだという気持ちが強いと、ここでお金を借りて続けるということになってしまい、大量の借金を抱えてしまうようになることもあるのが実情です。海外ではこのような形でカジノの中でお金を借りられる仕組みができている場合もあるので気をつけなければならないでしょう。この場合には、一度成功したためにさらに状況が悪化してしまっていることになります。このような恐ろしさを秘めているからこそ、ギャンブルが原因で借金に苦しむようになってしまう人が相次いでいるのです。

ギャンブルをやめることは可能なのか

ギャンブルは失敗しても成功しても次にやりたいという気持ちが湧いてくる仕組みができているので、なかなかやめることはできません。借金に悩まされているからやめたいというケースでも、強い意志がないとやめることは難しいと思っておいた方が賢明です。借金について詳しくてリスクが高い行為だという認識を持っている人は、ギャンブルの楽しさと天秤にかけて踏み留まれることもあります。また、借りたお金を一度ギャンブルに費やしてしまい、もう一度借りることになったのを悔やんでやめられることもないわけではありません。何か大きなデメリットを被るという予測ができて、それを原動力にしてギャンブルへの欲望に打ち勝てればようやくやめられるというのが通例です。不可能ではないけれどかなりの苦労があるということは留意しておくことが必要でしょう。

借金が増えてしまったときの対策

ギャンブルを続けているうちに本当に借金が増えてしまって返済できる状況ではなくなってしまったというときには債務整理をすることになります。可能であれば働いてお金を稼いで返すという方向で考えるに越したことはありません。それが現実的には不可能というときには任意整理や個人再生の可能性をまず考慮し、それが難しいときには自己破産という道を選ぶことになるでしょう。どの選択肢が最も適しているかは状況によって異なるので、専門家に相談して決めた方が安心です。その際にギャンブルで借金に追われるようになってしまったことも伝えると、内密に対策を考えてアドバイスをしてくれるでしょう。カードローンなどで借りたお金の用途として通常はギャンブルは認められていません。それが発覚すると違反になってしまう問題があります。その点を考慮した対応をしてくれる専門家を探して相談するのが大切です。

まとめ

ギャンブルは成功しても失敗してもやめるのが難しく、最終的に借金に追われてしまうことがよくあります。やめられなくなる心理と借金の大変さを理解するのが数少ない対策です。もし借金が既に多くて返済に困っている状況なら、専門家に相談して債務整理を検討しましょう。再発させないようにするためによくアドバイスを聞くことも重要です。

(Visited 14 times, 1 visits today)