カードローンの借りすぎに注意|借金地獄に陥った場合の解決方法とは
カードローンの契約では返済期日までに元金と利息分を返すということになっています。そして、もし、その契約を債務者が守れなかった場合は、取り立てをされることになります。闇金業者でなければ暴力的な取り立てをされることはありませんが、多重債務者がすべての債権者に対して返済を行わなかった場合は、いずれ精神が極限まで追い詰められるような督促を受けることになるでしょう。
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借金を返済しないままでいると必ず苦しくなっていく
カードローン会社への返済を遅らせたからといって、即、泣きたくなるような督促が始まるわけではありません。そこまで厳しい姿勢で臨めば客が離れていってしまうことをカードローン会社はわかっているので、一週間程度の遅れであれば、穏便に済ませてくれます。もちろん、前提条件として、債務者側がカードローン会社に対して「返済が遅れる」と説明するか、「遅れているが、いつまでには払う」と約束することが必須です。
しかしながら、督促の電話にまったく応じなかったり、返済の約束を破ったりすると、カードローン会社の対応は強硬になっていきます。具体的にどういったことになるかというと、まず、督促を行う部署が変わることが多いです。返済の遅延期間が短い場合は、女性のオペレーターが確認の電話をかけてくるだけですが、一カ月も過ぎれば、取り立て専門の部署に引き取られ、男性社員が電話をかけてきて、脅しをかけられるような調子で督促されることになります。
もちろん、このまま返済しなければ危害を与えるといった言葉を伝えてくることはありません。暴言を交えて取り立てを行うことは法律で禁止されているからです。ただ、なぜ返さないのかと叱るような口調で問い詰めてくるのは問題ありませんし、丁寧な口調や内容であっても、今までは女性オペレーターの柔らかい声で督促されていたのが、男性の声に変わるだけで、かなりの重圧を受けることになるでしょう。
さらに、そうした電話が毎日かかってくるのです。居留守を使えば一日何度も電話が鳴ります。精神的によほどタフでない限り、家にいると電話が怖くなるでしょう。
裁判を起こされて負けたらいつ差し押さえをされてもおかしくない
債務者が督促の電話に出ないとなると、カードローン会社は次の手を打ってきます。債務者の家を訪ねるのです。スーツ姿のカードローン会社の社員に何度もチャイムを鳴らされる、あるいはドアをドンドン叩かれるのは、督促の電話を上回るプレッシャーになるでしょう。もし、部屋から出て応対した場合は、その場でいつ頃返済するつもりなのかを聞かれ、場合によっては手持ちのお金があれば少しでも返すように言われます。
この段階を経ても、やはり返済しようとしない債務者には、カードローン会社は最終手段に出ます。裁判を起こすのです。これは、返済ができない場合のデメリットとして、もっとも大きなものの一つといえるでしょう。
裁判は、大抵、業者の所在地近くにある簡易裁判所や地方裁判所になるので、もし、業者の本社が東京で、債務者が大阪に住んでいる場合は、大阪から東京まで行って出廷しなければなりません。行かなければその時点で負けが決定です。答弁書を出せば欠席しても分割払いでの和解に持ち込める可能性はありますが、業者が拒否してあくまでも一括返済を求めると主張してきた場合、契約に不備でもない限り、その言い分が認められることになります。
裁判に持ち込まれるのが債務者にとって最大のデメリットといえるのは、カードローン会社の狙いが最終的に差し押さえをすることだからです。対象は銀行口座、給料、所有している不動産や物品で、もしカードローン会社が不動産と物品の差し押さえを選択してきた場合は、自宅や車を差し押さえてくることも十分あり得るのです。
逃げるのではなく専門家に頼んで解決してもらおう
まったく財産がなく、働いてもいない場合はまだしも、債務者に少しでも財産があると見なせばカードローン会社は必ず回収を試みてきます。つまり、踏み倒しという形で逃げようとしても、とことん追いかけられるのです。
したがって、家や車を差し押さえられたら困る、給料を差し押さえられて会社に借金のことがばれたらまずいということであれば、必ず債務整理で問題解決を図るようにしましょう。家族にすらばれないように借金を整理する方法もあります。
いきなり、弁護士を探して頼むのは気が引けるというなら、まずは無料相談を利用してみるのがいいでしょう。多重債務者の相談を受ける支援団体や機関は多いです。直接、人と会って借金の話はしづらいという場合は電話相談やメールでの相談も可能です。
そこで、どのような方法で借金問題を解決するのか道筋が立ったら、改めて、弁護士や司法書士に債務整理を依頼するといいでしょう。
多重債務者でも債務整理をすれば人生をやり直せる
借金の額が膨らんでしまって、もうとても返済していくことはできないとなった場合、現実から目を背ける人は少なくありません。ただ、トラブルは起こしたものの最終的にきちんと整理するか、それとも、逃げ続けるかで、そのあとの人生は大きく変わる可能性があります。法律は、きちんと人生をやり直したいと考える債務者に対してはとても優しいです。まずは勇気を出して相談するところから始めてみましょう。