借金100万の返済方法についてケースバイケースで解説

ひとくちに100万円の借金といっても、どういう経緯で出来た借金なのかによって、返済の可能性は違ってきますしまた最も良い返済の方法も変わってきます。ここではタイプ別の借金返済方法を見て行きます。あなたはどのタイプにあてはまるでしょうか。それが分かれば自ずと借金返済への道筋も見えて来ます。金額の大きさに焦らずにしっかりと返済していきましょう。

目次

大きな買い物のための借金だった場合

借金100万は毎月の給与や生活費を考えるとかなり大きな金額に思えます。ちょっとやそっとでは返せそうにないとも思えますが、それはどのような経緯で借金したかにもよります。実は借金100万というのは決して大きな金額ではない場合も多いのです。その一番の例が住宅ローンや自動車ローン、あるいは教育ローンといったものです。住宅ローンの場合は、借金100万どころか1000万円単位の借金をすることになりますが、多くの方がローンを組まれます。そのポイントは、返済年数が数十年と長い事と、金利が大変低い事です。今や住宅ローンは35年返済が当たり前の時代です。ひと昔前までは返済期間が60歳を超えるような長期ローンは組めませんでしたが、現在では返済完了が85歳という場合も見受けられます。 
 
さすがに住宅ローンで借金100万という事はありませんが、仮に借金100万を35年かけて返済するとすれば、毎年3万円ちょっとずつ返していけばよいのですから、これは気が楽ですね。もちろん借金の怖いのは金利ですが、住宅ローンの場合には史上最低の金利が続いていますので、金利負担はほとんど感じないほどだと言ってもいいでしょう。住宅ローンは人生で最も大きな借金になりますが、借金100万単位で言えば、自動車ローンがこれに該当するのではないでしょうか。こちらだとおよそ5年から10年のローンということになりますので、年に換算すれば10万から20万の返済になります。この金額でも生活に余裕がある人ならなんとかやり繰り出来る額です。実はここがポイントなのですが、住宅や自動車など大きな買い物をする場合には、今の生活にある程度の余裕がある事が前提となります。つまり、毎月一定額の貯蓄が出来ているような家計状況にあるという事です。これなら貯蓄分を借金返済に充てればよいので、何の問題もないわけです。

浪費してしまっている場合の借金

さて次に見て行きたいパターンは、何となく借金100万が出来てしまったという場合です。この場合の人は、今月ちょっとお金が足りないといった理由で借金をはじめて、それが積もり積もって借金100万になってしまったタイプです。自分でもどうして給料日前になるとお金が足りないのかよく分からないけれど、とにかくお金が足りないのでキャッシングしてしまう、という事を繰り返してしまいます。 
 
途中からは借金を返すための借金をするという悪循環に陥りかけている人もいるかもしれません。しかし、このタイプの人は、まだ借金をしっかり返済する可能性があります。いつの間にか借金が増えてしまっている人によく見られるのは、家計のやり繰りがアバウトという点です。家計簿を付ける習慣もなく、毎月何にお金を使っているのか把握出来ていない事が多いのです。そのため、気が付いていないところで無駄なお金を使っている隠れ贅沢が家計に潜んでいる可能性が高いです。 
 
このタイプの人は、まずは家計簿を付けてみる事から始めてみましょう。そうすると自分が何にお金を使っているのかが見えてきます。家計の内訳を把握出来ると、次にどの部分を減らせるかが分かってきます。節約は口で言うのは簡単ですが、具体的な数字がなければ決してうまく行きません。家計簿を付けて何にどれだけ使っているか把握出来たら、次には毎月の使用目標を項目毎に決めましょう。その時に、はじめから出来そうもない高い目標を掲げない事が大事です。これはダイエットと一緒ですね。 
 
最終的なゴールは借金100万の完全返済ですが、そこに至るまでの時間的な余裕は出来るだけ伸ばすようにすれば借金100万に対しての毎月の返済額は小さくなります。返済期間が長くなれば、金利の分だけ返済総額は増えますが、無理をして急いで返そうとするとどこかで精神的な反動が来てしまいます。これもダイエットと一緒です。焦らず気長に確実に借金100万を返済して行くという気構えが大事です。

生活費で利用した結果の借金の場合

 3番目のパターンは、毎月の生活費で借金をしてそれが借金100万になっているという方です。このタイプの人は、一見すると先ほどのいつの間にか借金100万になっている人と一緒に見えてしまいますが、実は事態はより深刻です。前のタイプの人は、家計をしっかり見直すと余計な出費があるので、そこを節約すれば借金を返済する事が可能でしたが、この生活費を借金するタイプの場合には、そもそも家計に余力がないので借金していますから、どうやっても返済する見込みが立たないのです。この状態の人が採るべき方法は2つで、ひとつは収入を増やす方法、もうひとつは法的整理を頼む方法です。まず現状の収入では家計が成り立っていない事を直視して、今以上に収入を増やす方法を探すべきです。フルタイムで働いているのであれば、会社内での時給アップや昇給昇進を目指すのが第一の選択肢です。より多く働いて残業代を稼ぐという方法もあり得ます。この方法がおすすめなのは、現在のスキルや置かれた環境を最大限に利用して収入アップが図れるからです。この方法が一番いいのですが、それが望めない職場の場合には、次善の策として副業を行う事を考えましょう。 
 
副業といっても本当に様々なやり方がありますので、自分にあったものを見つけて行うことは比較的簡単です。最初はあまり稼げないかもしれませんが、それでも無いよりはずっとましです。続けて行く事でスキルもアップして収入も増えていく可能性があります。こうしたあらゆる方法で収入アップを目指すのです。とはいっても、借金100万はこのタイプの人には気が遠くなるほどの高額です。どうやっても自力での返済が出来ないとなると、早めに法的な手続きを使うのがいいでしょう。返済のメドが立たないまま放置していくと、借金100万はすぐに200万、300万と増えてしまいます。そうならないうちに、手を打つのが最も傷口を小さくして回復させるコツです。法的手続きは自分だけでは行えず法律の専門家の手助けが必要になり、それなりの費用もかかりますが、生活を立て直すためにはひとつの有力な選択肢として考えるべきです。

まとめ

借金100万というのは、その人の置かれた立場によって大きな金額でもあり小さな金額でもあります。まずはご自身はどのタイプで借金をしてしまったのかを見極めてください。そうすると借金100万を自力で返せるのか、あるいは自力では返せないのかも見えてきます。もっとも大事なのは現状を直視する事で、これ無くしてはその先はありません。借金100万を作ってしまった事を悔やんでも仕方ありませんし、それで借金が無くなる事もありません。しかし現実を直視して返済に向かって正しい努力をすれば、必ず借金問題は解決出来ます。誰でも借金100万なら必ず返済する事は可能です。そのための努力や方法は人によってそれぞれ異なりますが、いずれの場合でも努力は必要です。道筋を間違えずに正しい努力を重ねる事で借金のない新しい人生が開けます。そしていったん借金を完済したのなら、過去を反省して同じ過ちを繰り返さない事も大事です。新しい人生では借金をしない努力が続くのです。

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