借金減額と自己破産はどっちがおすすめ?メリット・デメリット比較
借金減額(任意整理)と自己破産では、どちらの方法を選択するのがよいのでしょうか。
債務整理を検討している方にとっては、まずは借金減額(任意整理)と自己破産の違いについて知る必要があります。
そこで、この記事では、借金減額(任意整理)と自己破産の違いについて解説していきます。内容を正しく理解することによって、自分に最適な債務整理の方法を知ることができるでしょう。
①借金減額(任意整理)も自己破産も債務整理の1つである
②借金の総額や支払ができるかどうかによって債務整理の方法を選択する
③どの債務整理を利用してもブラックリストには載る
目次
借金減額(任意整理)と自己破産の違い
借金減額(任意整理)と自己破産は、どちらも債権整理の方法の1つです。それでは、任意整理と自己破産の違いはどこにあるのでしょうか。以下で、説明していきます。
任意整理とは
任意整理は、弁護士が債権者である貸金業者と交渉することによって、借金の返済額を減額してもらう手続きです。
自己破産と違い裁判所への申し立てを行いません。また、自己破産と違って借金そのものは残るため、引き続き返済をしていく必要があります。
自己破産とは
自己破産は、裁判所へ申し立てを行うことによって、全ての借金が免除される手続きです。
任意整理との大きな違いは、以後の返済義務が免除されるか減額されるかどうかといえます。
任意整理も自己破産のどちらも、債務整理の一種なんだね!
借金減額(任意整理)と自己破産のメリット・デメリット
任意整理と自己破産には、それぞれメリットとデメリットがあります。実際に手続きを進める際には、これらの違いをしっかりと理解しましょう。
以下で、それぞれ紹介していきます。
任意整理のメリット・デメリット
任意整理のメリットには、以下のようなものがあります。
- 月々の返済負担が軽減される
- 過払金が発生していれば返還される可能性がある
- 財産が処分されない
- 整理する借入金を選択して整理できる
- 手間がかからない
- 手続き中の職業制限がない
反対に、任意整理のデメリットには、以下のようなものがあります。
- 借入の返済を継続する必要がある
- ローンやクレジットカードが利用できない
- 借金を全額免除することはできない
- 保証人に請求がいってしまう
- 交渉がうまくいかないこともある
自己破産のメリット・デメリット
自己破産のメリットには、以下のようなものがあります。
- 借金の返済が全額免除される
- 取り立てや差し押さえがストップする
- 借金返済のための借金をしなくて済む
- 生活を一から立て直せる
反対に、自己破産のデメリットには、以下のようなものがあります。
- ローンやクレジットカードが利用できない
- 保証人に迷惑がかかってしまう
- 官報に掲載されてしまう
- 税金については免除を受けられない
- 財産処分をする必要がある
- 職業制限がある
それぞれメリットとデメリットがあるんだね!
借金減額(任意整理)と自己破産どっちがおすすめ?
それでは、借金減額(任意整理)と自己破産ではどちらの方法がおすすめなのでしょうか。
以下で、それぞれの方法が向いている方について説明していきます。
任意整理は借金が比較的少額の人向け
任意整理は、裁判所を介さず債権者との交渉によって借金の減額を図る手続きです。借金そのものは無くならず、引き続き返済していくことが必要です。
従って、「借金が大きくてもう支払ができない」といった人には向いていません。任意整理をした後に返済を続けていくことが可能な、比較的少額の借金の方に向いています。
自己破産は借金を返済できない人向け
自己破産は、裁判所に申し立てをすることにより、借金を全額免除してもらうことができる手続きです。
全ての借金が対象であるため、任意整理のように整理する借金を選択して手続きを進めることができません。全ての借金の返済が免除される利点は大きいですが、持ち家などの財産を処分しなければなりません。
従って、持ち家などの財産を所有している方は、それぞれの方法のメリット・デメリットを比較して選択する必要があるでしょう。
自分の状況に合った方法を選ぶ必要があるね!
まとめ
ここまで、借金減額(任意整理)と自己破産の違いについて、メリット・デメリットを比較しながらご紹介しました。
任意整理や自己破産などの債務整理を行う場合は、自分の状況に向いている方法を選択することが成功の秘訣です。
費用の面もありますが、可能な限りは弁護士・司法書士などの専門家へ相談しながら手続きを進めましょう。